春は嫌い

極度の人見知り傾向にあった私は、上記にもあるように進学・進級の季節が苦手だ。せっかく築き上げた人間関係がバラバラになって、水の泡になってしまう。上手く話せるか、誰と給食食べたらいいのか、体育の授業、二人組になるときの相手はどうすりゃいいのか。勉強が難しくなるとか、先輩が怖いとかはどうでもいい。ただ、同級生たちとココロをひとつに笑いあうことができなかった。春休み中に、誰かと誰かが私を無視する相談をしているに違いないとか、私と喋っちゃダメという協定が結ばれていたらどうしようとか、一人で考えては胃痛に泣くという悪循環を自作自演していた。
私にとって、みなが浮かれ、桜は満開、コート不要、気温23℃前後である季節、「春」の不快指数は、毎年表現できないくらいの数値をはじき出す。4月だからって、何が変わるっていうの?どうして無理矢理心機一転させようとするの?生ぬるい風に、物が腐る時間も早まる。
いまだに夢に見る。もう新学期、誰と喋ればいいの?という。春になると訳もなく、明日どうしようという不安に駆られたり、会社に入るのが怖かったりする。一生治らないトラウマ。