手にするまで長かった。

猫のあしあと

猫のあしあと

シリーズ前作「猫にかまけて」でかなりやられた私ではありますが、今回は前回ほどではなかった。泣きましたけど。
猫が死んじゃう悲しさが足りないという意味ではなく、町田節で淡々と書かれる猫の面白おかしげな性格描写とかがもうちょっとあってもいいんじゃないかな、と。入れ替わり立ち代わり猫達が出てくるので、本当に猫が好きなのだなあ、と思うと同時に「本当に好きだったら、猫達がどんどん死んでいくのに耐えられるのだろうか?」という疑問も出てくる。もともとウィルス感染の猫をもらったりするのとか。敢えて寿命の短いところいかなくてもよかろうが、と思ってしまう。