胴長とタマゴとの女子3人旅である。
まずは新快速で姫路。バス乗り場へ向かえ、という胴長の指示に基づき駅を降り立ったものの、胴長が言っている目印の店が一切見つからない。それもそのはず、私は南北にある出口を彼女たちが待つ方向とは真逆に出たのである。猛ダッシュで逆方向へ、ゼエゼエ言いながら合流しバスに乗って姫路港へ約30分。到着し「今からフェリーだね、わくわく」という会話とともに切符売り場を見ると、カーテンがかかって「次の出港は13:35です」と書いてある。只今、11:25で出港まで2時間以上あるよ。ん?!2…2時間以上??!!
「これはどうなっているのだ?」と胴長に問うと「あれ?え?あらあ?あれ?えー!」と挙動不審に。まずは落ち着いて時刻表を見ましょうよって見たら、我々が乗ろうとしていたフェリーの出港時間は11:15で、11:00発のバスになんか乗ってたらどこをどう間違っても乗れない勘定なのである。焦り慌てふためく胴長を尻目に、別に仕方ないんだから待つしかねーじゃん、とキョロリとしているタマゴと私。よくよく聞いてみると、11:15発のフェリーは13:55に福田港に着くことになっており、胴長は持ち前の夢現スピリットにより、行を1段間違えてしっかり読み取っていたということが判明。胴長はしきりに謝罪、さらにチェックイン前にしようとしていた素麺作り体験ができないことを1人嘆いていた…。
2時間後。やっと来たフェリーに乗り込み、ウダツの上がらない胴長と無関心な2名を乗せて一路小豆島へ。福田港に着き、バス時刻表を見ると20分後にしかバスがない。またどっかで時間を潰そうか、と動こうとした瞬間、1台の車が止まって「どこ行くん?」と爺さん2人組が声を掛けてきた。「安田です」「おお、そんなら乗って行け。こんなところでバスなんか待っててもなかなか来よらんけー」「ありがとうございまーす!!」ということで見知らぬ親切な島の爺さんに乗っけられて、すいすい目的地へ。爺さんにお礼と別れを告げ、宿からのお迎えに乗り継ぎ、本日の宿「島 宿 真 里」到着です。
ここは、大手旅行エージェントとは契約をしていない、電話&ネットでの予約対応のみの全7室の小さな宿。蔵を改装して和モダンな内装を施してあり、要所要所にかわいいあしらいが見られる、とてもステキな宿なのです。1室1室全て造りが異なっていて、我々は「な」の間に宿泊。部屋に案内されて絶句。何たるオシャレさ!間接照明でいい感じの明るさ、中庭が見える眺望、石造りの露天風呂さながらの内風呂。まずはウェルカム的に出していただいた、揚げたておせんべい&梅こんぶ茶でほっこり。部屋と館内散策で夕食までの時間を過ごし、いよいよ夕食であります。夕食の詳細は下記をご覧ください。
夕食後、囲炉裏端で自家製の果実酒とパウンドケーキをいただき、大満足で部屋に戻って休憩、しばらくしてお風呂に入りたくてたまらなくなった私は、満腹のあまり睡魔と闘ったり、横になっている2人を尻目に「先に行って来る。チミ達も落ち着いたら来るが良い」と一言、走って風呂へ向かった。この旅での私的なメインイベントはこのお風呂。怒涛の1週間の呪いと疲れをここで一気に洗い流し、ピカピカの2月を迎えたい思いで、風呂へ。嬉しいことに21:00からは貸切利用なので、私は「入っています」という札を入り口にぶら下げ、ゆっくりじっくりお風呂を楽しみました。そこからちょっと話をして、電動リクライニングベッドでぐっすり。マジ最高でした。