この人は嫌いなのですが。

辻仁成HP「愛情路線」より

http://www.j-tsuji-h.com/html/from_tsuji/backno.htm

大学生の時、軽音楽部の先輩に「コレを聴け。コレはオレが日本で唯一聴くバンドだ*1」と言われ、ECHOESのCDを強制的に貸された。なんかジジ臭くてあまりピンと来なかった気がする。当時、ZOOが流行っていて*2、ドラマの主題歌にもなっていて、ボーカル・辻仁成は小説なんかにも手を出していて、何か調子乗ってるね〜と思っていた。
辻仁成の小説は未だ読んだことはないが、

渋谷すばるへ。
キミは言葉を持て。
自分の言葉を持てば
そのロックは本物になるよ。

という言葉には、同感してしまった。曲に歌詞はあるのだけれどそれは本当の言葉じゃない、というか、ココロの本当の場所でのしかるべき言葉じゃない、というか。カッコつける前提じゃなくて、不意に出るハッとするような言葉があるはずだ、と思う。あのステージを見たら、痛感してしまう。

*1:しばらくすると彼は、ブランキーのCDを私に貸してくれた。「え?」唯一じゃないじゃん、と素で思った。なにせ胡散臭い先輩だったことだけは確かだ。

*2:曲名。ユニット名じゃない方。