遠い空。

相変わらず実家は遠くて、空だけが障害物なく繋がってるのがありがたいやらうらやましいやらどうしようもないやらで。
今日、昼飯一緒に行った先輩が感情移入しまくって「今の仕事なんてどうでもいいから、帰った方がいい」と言った。「辞めるなら辞めてもいいと思う」とも。
辞める辞めない・帰る帰らない以前に、こちとら帰れないんだっつーのに「もしこっちに帰って来たくなくなったら帰って来んでいい」みたいな勝手な発言までされて、昼飯一緒に行ったのを後悔すると同時に呆れ果てて哀しくなった。
根本的に違っているのは、私にとっては関西は「帰って来る」わけではなくて「戻る」だけの場所だということ。帰る場所は被災地となっている実家で、それ以外ありえないということ。そして、向こうに帰って、関西に戻って来たくなくなっても、そのまま業務を放置して蒸発的に会社を辞めるほど私はヒトデナシじゃない、ということ。
「うんうん、わかる」とか言って、わかった体で人の心にズカズカ入って来るような人を、私は信用しない。
私は私でアナタはアナタで、それ以上でも以下でも体ない関係というか間合いを保ってください、と切実に願う。